派手な限定が花盛りの中、草加で醤油タンメンが定番メニューとして追加されました。限定として時折発売される事もありますが定番メニューというのは驚きです。中本は激辛ラーメンが売りなのに近藤店長は一体何を考えているのでしょうか。
醤油タンメンは先代の頃からのメニューで当初は「醤油ラーメン」という名前でしたが2014年の名称見直しにより野菜の多い本メニューは「醤油タンメン」に変更となりました。
中本は醤油がメインではありませんので難しい名前の魚介とナントカ昆布を何時間煮込んだとか、そんな難しい味ではありません。そういうのは限定メニューにまかせておけばいいのです。古から伝わる中本の醤油タンメンは野菜をベースとした中本の基本スープで作られた、昭和を少しでも生きた方なら誰もが懐かしいシンプルな味の醤油ラーメンなのです。野菜がタップリと入ってこの彩りの良さ。キクラゲもしっかり入っています。
白根社長の二代目になってから20年を数える中本はお客さんと共に少~しずつ進化と成長をしていますが、メインメニューでは無い醤油タンメンはいつしか静かに定番メニューから外された事により進化から取り残され、期せずして昭和の味わいを守り続ける事となりました。
進化を続けることで守る中本と、進化をしないことで守る中本があるのをこの醤油タンメンは感じさせてくれます。本店一店時代から中本の厨房に立つ近藤店長はそんな「中本らしさ」をこの醤油タンメンで教えてくれているのだと思っています。
2020.02.04