祝!創業五十周年!

2018年6月18日に中本創業から50年を迎え記念イベント「なかまとなかもと」が開催されました。

私が一ファンとして外から見ている限り白根社長も全てが順風満帆であった訳では無く、二代目を継いで開店した頃は再オープンに感謝するお客さんの影で否定の声も聞かれました。これは味を継ぐ者の宿命なのでしょうが、先代からのお客さんに面と向かって文句を言われるのも見たことがあります。そんな当時、社長と話をさせていただくといつも言っていたのが「俺も中本の凄いファンだからさ!」という力強い言葉でした。経営者でありながら、ファンとしても中本への愛がとても強いという一念がこの50周年に繋がっていると思います。通常の周年祭ですら中本独特の世界だなあと感じておりますが、数百人のお客さんを集めて創業記念イベントをやるラーメン屋さんなんて前代未聞なのではないでしょうか。白根社長には味だけでなく奇想天外な発想でファンを飽きさせない経営を楽しみにしながら、これからも日々中本を食べて行きたいと思います。
来年は創業51周年祭をやるのでしょうかね。

  

インスタグラムについて

インスタグラムに中本の道と混同するようなアカウントがあるそうです。単なる偶然かと思いますが複数人の方よりご指摘やご連絡をいただきましたので、こちらでお知らせすることにいたしました。私はインスタグラムはやっておりません。SNSはトップページの最新情報でリンクしているTwitter
https://twitter.com/nakamotonomichi
だけです。
時代に乗り遅れておりますので。

  

旧冷し醤油ラーメン

モッサリしておりました。

まさにこれこそ旧冷し醤油モッサリバージョン。
池袋店(現西池袋店)が開店した時に先代中本正さんより「店舗限定」としてプレゼントされたメニューです。辛さで有名な店なのは先代ご本人が重々ご存知でしょうがなぜ非辛メニューだったのか、冷しラーメン(現冷し醤油タンメン)がありながらなぜ同じ醤油系のつけ麺なのか、凡人には解らない事だらけです。

今回西池袋で久しぶりに発売となりましたが当時のレシピを知るスタッフが退職していて、この「モッサリバージョン」を作れるスタッフがいない!との騒ぎになりました。しかし過去に目黒勤務時代に調理経験のある広田副店長が作り方を覚えていてアキラ店長へ伝授、味はアキラ店長がしっかと覚えていたのでこの二人のタッグにより見事当時の味が蘇りました。

そこら辺の中華料理屋さんでこれを食べたら果たして美味しいと思えるのか?
そんな事をいつも思いながら食べていました。でも辛い、美味しい、とかだけじゃない中本の奥の深さを感じられる不思議なメニューです。このまま進化も退化もせずに夏の風物詩としてまた販売してくれる事を願っています。

  

深夜営業終了

2017年3月31日にて中本が日を跨ぐ深夜営業をやめて全店営業時間を見直しました。学生がメイン客だったので夕方には閉店してしまっていた先代に対して、深夜2時までの長時間営業は二代目中本の特徴とも言える事だっただけに意外な決定でした。酔客が多く日中とは違う顔を見せる中本も一興でしたがこれも時代の流れでしょう。中本はお客さんがいる限り営業時間も長時間化、一頃の新宿店は9時~翌朝5時まで営業していた時期もあり「そろそろ24時間か?」とも囁かれていましたが思惑は外れました。これは独特のエネルギーで拡大の一途を辿ってきた中本も19店舗を数える規模になり、スタッフの負担や環境を尊重した上での決定だと勝手に推測しています。各スタッフが常に全力で走り続けてきた為、やっつけ仕事的な事が視界に入る事があったのも事実ですが、今後はもっと質を高めてそういった事も無くなって行くのでしょう。
本店メニュー改正も含め、この春は中本の大きな変革の春となりました。また新しい「中本らしさ」が作られていくのを楽しみに中本道を邁進して行きましょう。

  

草加店樺太丼定番入り

草加店、4月より限定メニューが変更となります。
特製では無くノーマル樺太丼が定番入りするという、時代と逆行する決断はさすがの一言。御徒町店勤務時代には常連さんから「世界一の樺太丼」と賞賛され、品川店への異動となる最終日の2012年1月22日はお客さんからの要望で調理が近藤店長縛りとなる「近藤デー」となり、中本の歴史で一番樺太丼が出た日となりました。特製樺太丼の影でひっそりと咲く先代からの昭和の味。草加店に行った際には中本の歴史を噛み締めてみてください。

  

本店メニュー改正

2017年4月より本店メニューに大幅な改正が行われます。
もちろんファンとしては思い出もありますし永遠に残してほしいです。
しかし今はちょっとした激辛ブームが起こっている中で、それを代表するラーメン店である中本にはここ2~3年でたくさんの新規のお客さんが来ています。以前に比べ待ち時間も長くなり、週末だけでなく平日でも一日中混雑している店舗もあります。「全国制覇」を掲げている蒙古タンメン中本が今後も店舗をふやしてたくさんのお客さんを受け入れるにはこれらの少数派メニューの犠牲は致し方ないかと思いますし、私自身いつも本店に行った際にいつも中華丼や麻婆豆腐定食を食べているのかと言われればそうではありませんので、単なるノスタルジーだけで語る事はできないと思っています。

しかしマニアの方であればご存知の通り、廃止されるメニューは次の通り再現して食べることができますのでメモがてら記載しておきます。

【他店舗にて販売】
スタミナラーメン
蒙古卵麺
中華丼
中国丼

【他メニューとの組み合わせで再現】
樺太ラーメン
醤油タンメン野菜抜き+単品麻婆+ねぎ

蒙古ラーメン
サッポロ味噌ラーメン+単品麻婆

冷し蒙古卵麺
冷し味噌卵麺+単品麻婆
厳密にはスラ玉の並びが異なります。

麻婆豆腐定食
樺太丼ライス抜き+ライス+半味噌タンメン麺超少なめ(または味噌タンメンスープ)+ビール(突き出し)
樺太丼にはライスが入っていますが、ライスに樺太麻婆を乗せながら食べるスタイルが重要なので樺太丼のライスは抜きましょう。ライス、味噌タンメンスープは実費でお代わり、もやしの突き出しだけの注文はできないのでビールを注文します。ポイントがたくさん貯まります。

  

立川店開店

2016年9月28日、17店舗目の中本となる徳田店長の独立店「蒙古タンメン中本立川」が開店しました。直前までバタバタしていたとの事ですが、中本らしい元気な掛け声と共に11時に無事開店となりました。
右腕として麺を茹でるのは東西池袋店で鍋を振っていた田村君。この二人であれば味については折り紙付き。以前は個性の強さが目立った田村君ですが、中本退職後は複数のラーメン店でたくさんの経験と知識を積んで来たようで、一皮むけて落ち着いたその姿は徳田店長も安心でしょう。
当面は仕込み調理中心で、3日目の9/30は臨時休店、10/5より都度調理の「味噌卵麺」と「蒙古卵麺」の開始、11/2よりその他の都度調理が出揃って12月より弁当の開始と、慎重な徳田店長。独立するというのは大変な気苦労もあるんでしょうね。
その慎重さで末永く美味しい中本を守ってくれるでしょう。
10/5の味噌卵麺のスープが楽しみです。

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東池袋徳田師範店長が中本での暖簾分け(独立)の為3/31にて退職されました。
今後は店舗の検討からスタッフの採用、準備などに専念されます。
徳田店長は栄華を極めた池袋(現在の西池袋)、群雄割拠の卵麺戦国時代(2002年~2006年中期くらいまで)の中心スタッフで、当時の池袋店スタッフはそれぞれの個性が強い卵麺を作り人気を競い合うという時代でした。現在では当たり前となっている「味噌を乳化させる」という調理もこの頃に確立され一大卵麺ブームと言っても良いほど、味噌卵麺を食べるお客さんが多くいました。しかし、そんな中、徳田店長は乳化に賛成せず古典的な卵麺を愛してこっそりと「非乳化卵麺」を守っていました。非乳化の徳田店長卵麺は程よくあっさりと感じられる味噌スープの中で、唐辛子が辛すぎる事無くしっかりと混ざり合い、まさに「毎日食べても飽きない」という中本の基本の味。当時は不器用とも思われていましたが、今となってはそれを必死に守った徳田店長に心から敬意を表しています。
ちょっと人見知りで真面目なフリが得意な徳田店長、実は気さくで古い常連さんからは「徳ちゃん」と呼ばれています。独立店舗が開店した際には是非、フルノーマルの「徳ちゃん非乳化卵麺」を味わってみてください。