白根社長の二代目オープンから2店目(2001年11月28日開店)の蒙古タンメン中本西池袋(当時は「蒙古タンメン中本池袋」)が現在営業休止のまま閉店となることが決定しました。公式ページにお知らせが出ていますが主な理由としては、店舗や機材の老朽化により現在の店舗と同様の設備が用意できないという事のようです。
21年前と今の中本ではメニューの数も増え、厨房の使い方、冷蔵庫などの必要な容量も全く異なるので客として見ていても西池袋は狭くて大変そうだとは感じていましたが、その状況下でもたくさんのお客さんを満足させ、限定メニューも攻撃的に発売していたのは歴代店長とスタッフさんによる、正に中本イズムと言えるでしょう。
本店が移転した現在では最古の店舗となる西池袋。迷路のような厨房内、太っちょ同士だとすれ違えない階段、スタッフさんが飛び出して提供してくる1番席、エアコンが直撃する5番席、食べづらい角の斜めの8番席、他人同士だと何か気まずいトイレの前の14番15番席、時々水が跳ねてくる厨房ド真ん中にある洗い場など、独特の構造で手探りだった中本の苦労が垣間見えました。
この旧池袋からは現在も活躍する近藤アキラ店長、大前店長、小田店長、豊田店長、徳田店長、田村さんらたくさんのベテランが生まれました。今考えるとこのオールスターが一同に勤務していたとは夢のようです。
未完成の中本だったからこそ、スタッフ、お客さんともに様々な思い出があると思いますが、このまま閉店となるとその思い出を振り返ることができないのが心残りでなりません。
しかし、進化を続ける中本だからこそ新陳代謝があります。
思い出はこのままそっとしまって攻め続ける中本を応援して行きましょう。